シワやたるみ、ハリの低下などのお肌の老化は、真皮にあるコラーゲンなどの細胞外マトリックスの分解が原因となります。 マトリックスが分解された真皮は薄くなり、お肌も痩せて見えます。この肌痩せ状態を菲薄化といいます。
菲薄化の原因は、表皮細胞が出す細胞外ATPであることが分かってきました。
加齢した細胞では細胞外へのATP 放出量が増大します。 ATP は細胞内ではエネルギーとなる反面、細胞外へ放出されたATP は刺激を伝達する因子となります。
細胞外ATPにより刺激された加齢細胞は細胞老化関連因子を分泌(SASP誘導)し、周辺細胞を誘導尋問し、老化させます。 SASP 関連因子を受け取った真皮の線維芽細胞はMMPなどのマトリックス分解酵素を分泌し、真皮層を破壊、真皮の菲薄化を招きます。
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