About skin agingお肌の老化について

DAISY化粧品が目指す、

今抱えている年齢からくる肌の悩みにも対応できて新しく生まれてくる肌をより健康な状態で再生できるように—

という2つの目標を叶えるためにDAISY化粧品ではお肌の老化を2つの視点で捉えました。

肌(表皮・真皮)の老化

肌の老化原因

日々さまざまな刺激にさらされているお肌は年齢を重ねると少しずつ目に見える形で老化が現れてきます。私たちの持つ多くの悩みはこの肌そのものの老化によるものです。

肌トラブルの原因は大きく5つに分かれます。

紫外線

紫外線には表皮に対してダメージを与えるUV-Bと真皮にまで届くUV-Aの2種類があります。

UB-Bは紫外線のうちの約1割しかありませんが、肌を赤くする炎症を引き起こしたり、表皮細胞を刺激してメラニン色素を生成するメラノサイトを活性化させることでシミの原因にもなります。

UV-Aは紫外線のうちのほとんど、約9割を占め、波長が長いために真皮にまで到達し、肌に蓄積的なダメージを与えます。真皮に到達したUV-Aはハリや弾力のもとであるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを産生する繊維芽細胞にダメージを与えます。また、生成されたメラニン色素の合成を促しよりシミを黒くさせる働きもあります。

紫外線による線維芽細胞へのダメージによりハリや弾力を失った肌はシワやたるみを引き起こします。これを光老化といいますが、光老化によるシワは紫外線から肌を守るために硬くゴワゴワした肌になるのが特徴です。

炎症とバリア機能の低下

炎症とは、皮膚の外からの刺激に対して、免疫を担う細胞が異物を排除する過程で生理活性物質を放出し、この生理活性物質が湿疹やかゆみ、発赤をおこすことをいいます。皮膚が健康な状態であれば多少の刺激には対抗できるのですが、バリア機能が低下していると刺激に対して敏感に反応するようになり、更なる炎症を引き起こすという悪循環に陥ります。

では、このバリア機能とは何かというと、皮膚は表皮、真皮、皮下組織から成っていて、このうちの表皮で外界からの刺激に対抗する機能のことで、皮脂膜、NNF、細胞間脂質の3つがあります。この3つは皮膚に潤いを与える成分で、皮膚は水分と油分のバランスで刺激から肌を守っています。

皮膚が紫外線や活性酸素や糖化によってダメージを受けると、ターンオーバーが遅くなり、表皮細胞が新しい細胞と入れ替わるのが遅くなると細胞が水分を充分保持できなくなったり細胞間を繋ぐ細胞間脂質の減少から表皮に隙間が出来るようになります。そうすると更に水分が出ていってしまい乾燥が進み、そこから刺激を受けやすい状態(バリア機能が低下した状態)となります。

炎症とバリア機能の低下はお互いがその悪化の因子となっているため、一度悪化してしまうとなかなか好転しないという特徴があります。

活性酸素

ヒトは呼吸によって酸素を取り入れ、酸素を使ってエネルギーを産生し生命活動を行っていますが、取り入れた酸素の一部は活性酸素となり細胞にダメージを与えてしまいます。ヒトの身体は活性酸素を消去する働きがあり、この働きを抗酸化といいます。

活性酸素によりダメージを受けた細胞はDNAもダメージを受け、細胞の機能が低下します。老化にもっとも影響を及ぼすのは、細胞を作りだす細胞、『幹細胞』にダメージを受けた時です。

幹細胞は細胞分裂をして新しい細胞を作り、皮膚の場合は新陳代謝に深くかかわっているので、幹細胞が弱るとターンオーバーが遅くなります。ターンオーバーが遅くなることで余計に長く皮膚にとどまっている細胞は細胞が老化する際に炎症を引き起こす物質を分泌したり、コラーゲンを分解する酵素を放出したりして老化を加速させていきます。

また、細胞の中の器官の一つであるミトコンドリアは細胞のエネルギーを発生させる重要な器官ですが、ミトコンドリアも活性酸素により機能が低下します。ミトコンドリアの作りだすエネルギーで細胞分裂を行い、コラーゲン繊維などを生み出す力となっているため、ミトコンドリアが弱ると若々しい肌を保つことができなくなり老化が進むと言われています。

糖化

糖化とは、血液中の余分な糖質とたんぱく質が結びつく反応をいいます。糖化が進むとAGEsと呼ばれる物質を作りだすんですが、このAGEsが老化を促進させる物質なのです。

AGEsは分解されにくく、皮膚や髪、筋肉や骨などに存在するたんぱく質を劣化させ、全身の老化を促進させます。

皮膚の真皮にAGEsが蓄積するとコラーゲン繊維やエラスチン繊維を劣化させます。肌のハリを保っているこれらが劣化することで弾力性を失い、ハリが無くなり、たるみやシワが出来るのです。AGEsが表皮に蓄積するとケラチン繊維を劣化させるため、ちりめんジワの原因にもなります。

また、シミの原因はメラニン色素ですが、ターンオーバーが正常だと新陳代謝によって多くは排出されるのですが、AGEsはその新陳代謝を阻害する働きもあり、新陳代謝がうまくいかずにターンオーバーが遅れることでメラニン色素が沈着してしまいシミとなってしまいます。

AGEsは繊維同士を結合する働きもあり、そのせいで肌のハリが失われるのですが、同時に肌の弾力性も失われるため皮膚がごわごわと硬くなり、ターンオーバーが遅れることで蓄積した老廃物が肌の透明感も損ないくすみの原因にもなります。

スキンフローラの乱れ

ヒトの皮膚の上には皮膚常在菌と呼ばれる多くの種類の菌が存在していて、その菌バランスによって肌の免疫をコントロールして肌に悪影響を与える悪い菌から肌を守っています。この皮膚常在菌はスキンフローラともいわれています。

スキンフローラのバランスが保たれていると善玉菌の代表である「表皮ブドウ球菌」の働きにより皮膚が弱酸性に保たれ、免疫力を高めてくれますが、バランスが崩れてくると悪玉菌の代表である「黄色ブドウ球菌」が増殖してアトピー性皮膚炎やとびひなどの肌トラブルが起こるようになります。

 

 

細胞の老化

細胞の老化

ヒトの身体は約60兆個の細胞でできていると言われています。

骨や血管、筋肉なども全て細胞からできており、それぞれの器官により形や働きは違いますが、通常、細胞の中には染色体(DNA)を内包した核やミトコンドリアなど細胞の成長や再生に関わる多くの器官があり、エネルギーを生み出し、生命活動を行っています。

お肌の新生に関わる細胞は真皮にある線維芽細胞や真皮幹細胞、表皮にある表皮幹細胞があります。

真皮にある線維芽細胞はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など肌の潤いやハリを保つための成分を作り出し、表皮幹細胞は私たちが一般的に「肌」と呼んでいる部分を作る細胞で、約1カ月間の期間を掛けて細胞の形を変えながら皮膚表面に押し出され(ターンオーバー)、垢として剥がれ落ちます。

若々しさの源~ミトコンドリアの働き

細胞の中の器官のミトコンドリアでは、糖を酸素で分解することでATPと呼ばれるエネルギーを生み出しています。

若い細胞にはこのミトコンドリアが多く存在して、たくさんエネルギーを生み出すことで多くの肌細胞を作り出し、新陳代謝が正常に行われることで健康な肌を保つことができます。

老化した細胞にはミトコンドリアが少ないために、新陳代謝が遅れ、肌のターンオーバーが遅くなってしまいます。

オートファジーで細胞を元気に

オートファジーとは、日本語に訳すと「自食作用」と訳され、細胞の中で行われるリサイクルシステムのことをいいます。

細胞の中で不要になったタンパク質などの老廃物が溜まると、オートファゴソームと呼ばれる袋が出現して老廃物を包み込み、その袋の中で老廃物を分解し、また新しい細胞の一部として再利用します。この仕組みがオートファジーです。

細胞が老化してオートファジーの機能が低下すると、老廃物を包み込んだオートファゴソームが溜まると細胞の働きが悪くなり、新しく生み出されるエネルギーが低下して、細胞の新生が滞るようになります。

アクアポリンで乾燥肌から潤い肌に

細胞には水分子だけを通す穴があり、この穴のことをアクアポリンと言います。アクアポリンは活性酸素により細胞がダメージを受けると減少します。

表皮細胞には血管が通ってないので、アクアポリンを介して水分の調整と栄養を送りこんでいます。アクアポリンがたくさんあると皮膚の水分保持機能や弾力性が高まり、肌にハリと潤いをもたらし、バリア機能の向上にも関わっています。

また、線維芽細胞はコラーゲンやエラスチンを産生して瑞々しく弾力のある肌を作るためにとても重要な役割を担っている細胞ですが、この線維芽細胞にアクアポリンが減少すると細胞の増殖が抑制されることが分かっています。

 

肌やせ(菲薄化)は細胞から

 

肌の菲薄化(肌やせ)

細胞が老化してくると、細胞自体が壊れやすくなり、細胞の中で作られるエネルギー(ATP)が細胞外に放出されてくるようになります(細胞外ATP)

細胞外ATPは細胞から細胞にシグナルを送る役割があり、炎症を起こしたり免疫反応を増幅させたりして肌にダメージを与えます。

肌の表皮では表皮細胞を作る力が弱くなり、ターンオーバーの周期も遅くなることで細胞の層が減少して薄くなり、真皮ではコラーゲンやエラスチンなどの肌のハリを支える物質が分解されることで真皮層も薄くなります。

このように、土台である真皮が痩せてしまうことでハリや弾力が弱くなり、シワやたるみが目立つようになります。

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