五感を刺激してリラックスする方法をお伝えしてきましたが、今回は味覚についてお話します。
味覚は五感の中でも優先度合いは低く、1%程度しかないと言われています。
ですが、味覚は私達の大好きな食べることをより楽しむための感覚としてとても大切です。
この味覚が働くには他の感覚と合わさることが必要です。
例えば、香り高いコーヒーの香りが漂う朝は至福の時間です。コーヒー豆が挽かれる音や、湯気が立ち上る様子、そして一口飲んだ瞬間に広がる豊かなコクと苦味…それはまさに味覚の楽園。穏やかな朝の一瞬、五感が目覚める感覚はたまりません。
他にも、自家製の焼き立てパンの香り。オーブンから漂う香ばしい香りに包まれると、ワクワクが止まりません。サクサクの外皮、ふんわりとした中身、口の中で広がる温かさとバターの風味…それを一口食べるたびに、心が満たされるような感覚に包まれます。
このように味覚は他の感覚と一緒に刺激することでより感じられるようになります。
さて、この味覚には甘味、塩味、酸味、苦味と大きく4つ分けられていますが、味の種類によって、リラックス効果が異なることがあります。
甘味は一般的に人々をリラックスさせる効果があります。
甘いものを口にすることで、脳内でエンドルフィンという快楽を感じさせる神経伝達物質が分泌されることが知られています。
これは幸福感やリラックスをもたらす効果があるため、ストレスや疲れた時に甘いものを食べることでリフレッシュ感を得ることができるかもしれません。
塩味は、多くの食品に含まれるナトリウムから来ます。
塩味は一般的に食欲を刺激し、食品の風味を引き立てる役割を果たします。
ただし、塩分摂取が過剰になると健康リスクが増加する可能性があります。
バランスを考えつつ、適量の塩味は料理を美味しく感じさせたり、満足感を与えることがあります。
酸味は、例えば柑橘類や酸味のあるフルーツ、酢などに含まれる要素です。
これらの食品を摂取することで口の中が刺激され、時には爽やかな感覚をもたらすことがあります。
酸味はさっぱりとした味わいをもたらし、食欲をそそることもあります。また、酸っぱいものを摂取することで、唾液の分泌が増えるため口の中が潤い、リフレッシュ感を得ることができるかもしれません。
最後の苦みですが、こちらもリラックスに繋がることもあります。
例えば、ハーブティーやビターチョコレートなどの苦味のある食品は、リラックスやストレス軽減の助けになるとされています。
苦みは時に落ち着きをもたらし、集中力を高めたりリラックスさせる効果があるとされています。
ただし、個々人の好みや体質によっても異なるため、どの味覚も必ずしもリラックス効果があるとは限りません。
人それぞれに味覚の好みや感じ方が異なるので、自分にとってリラックス効果があると感じる味を探してみるのも良いかもしれませんね。